蝋燭能「鉄輪」
今朝の産経新聞に今月14、15日大阪・江國寺である蝋燭能についての記事が載っていました。ここでの蝋燭能は今年で3年目になるそうです。境内に仮設の能舞台が設置され、月明かりと蝋燭の明かりの中で演じられる幻想的な公演です。開演は6時半。当日シテをつとめる辰巳満次郎さんによって「今宵のお楽しみ」についての解説、蝋燭の火入れ式、そして能「鉄輪」の上演となります。
辰巳満次郎さんとは平成15年夏からのお付き合いです。その年彼の実家「香里能楽堂」で「能楽堂に行こう」というイベントがあり、それに参加したのがきっかけです。その時満次郎さんが言われていたのが、「20年前にこんなことをしていたら、私は能楽協会から追放されていました」ということでした。
以前の能の世界では「わかる人が来ればいい、こちらから歩み寄る必要はない」という考えだったそうです。ところがこの時には素人さえも能舞台の上に立ち、所作などを教わることができました。能に限らず古典芸能の世界の方々も、最近では随分と普及に努めていらっしゃるように思います。今まで元気のなかった上方歌舞伎も、坂田藤十郎さんや片岡仁左衛門さんを中心に公演回数も増え、上方役者の代表的な役者さん片岡愛之助さんはここ5年間一日も休みがないということです。
時代に合わせるように我々も変わっていかなくてはいけないのだと思います。日本刺繍ももっと手軽に楽しんでいただけるよう、工夫していく必要があります。着物を着る人も増えてきたことですから、刺繍の着物や帯にもチャレンジしていただけたらと思います。
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